グリエル兄弟の来日が遅れるとの発表がありました。
ニュースによると、キューバ政府は診断書を見せないとか、
ビザをとっていないなど、来日する予定がなく、
最悪、退団などと報道されていました。
このニュースを聞いて、グリエル兄弟、ひいてはキューバ政府の態度の悪さ、

日本球界を舐めているかのように感じますが、よく考えてみると、
それほどのことでもないような印象もあります。
まず、相手は陽気なカリビアンですからね。契約といってもルーズな面もあるでしょうし、弟はともかく、兄はほんとうにケガをしていたようなので、
べつに嘘を言っているわけではないと思います。
ただ診断書を出さない理由としては、弟の関係もあるかもしれませんし、
兄のケガもそれほどたいしたことではないのかもしれません。
ケガは本当ということは言えますが、だからといって、兄弟が来日するとは言い切ることができません。一部報道によると、違約金が設定されていないということも言われていて、さらには、このことはケガによるものですからね。
キューバ政府が強硬姿勢をとるということもわかります。

すべては巨人との競合から始まりました。それにより年俸を吊り上げられ、
報道によると、契約金との絡みはわかりませんが、総額５億とも言われています。
再契約との報道が出たときは、ファンは安堵したことと思います。
もちろん、これからの交渉次第ですし、何週間か経てば来日するかもしれませんが、巨人の判断は正しいと言わざるを得ません。
そもそも、フルに出ても、３割、１５本、７０打点程度の打者ですからね。
その選手に５億は高いと思います。

同程度の成績の柳田選手の年俸は９千万程です。もちろん、一概には年俸のことはいえませんが。
ケガ、アメリカ政府との国交正常化のニュース、巨人の獲得参戦、さまざまなことが重なってこのようなことが起きたような気がします。
そして、なにより、キューバ政府の対応が気になります。
兄弟はやはり政府に指示されているでしょうから。
そのキューバ政府の心には、メジャーへの選手派遣など、さまざまな思惑があると言わざるを得ません。
ここにきて、ものすごく、とてつもなく当たり前のことを言いますが、
そもそも最初から一年中、野球をするなんて無理ではないですか？
きっとそれは、本人も感じているんでしょう。
もしかしたら、というかさすがに、グリエル兄は今季、ベイスターズで
どのくらいの長さになるか、まったく皆目見当もつきませんが、
プレーすることになると思います。
でも、これにこりて、ベイスターズもキューバ選手を、すくなくとも
グリエル選手くらい、結果を出さなければならないような、金額で獲得することは無くなるのではないでしょうか。
そういう意味では、最初は悲報に思えた、キューバとアメリカの国交正常化も、はやく成されたほうがいいのかもしれませんね。
お肉だって、１５００円のものは、ぎりぎり、高価でも買おうと思うかもしれませんが、さすがに３０００円のお肉は高すぎますからね。食ってても味がよくわからないと思います。